Classic shirt (前身&後身 2面)
1: collar :bespoke では、好みの衿をパターンから作成します。写真はロングポイント・タブカラー
2: arm hole :「後付け袖」によるアームホール始末は、ハンドによる折り伏せまつり縫いと、ミシンステッチのハイブリッド仕様。上部は、まつり縫いで肩回りの動きに軽さと柔らかさを与え、逆にカマ底は、脇の摩擦による糸切れ防止に、ミシンステッチで補強。(about 3D shirt 参照下さい)
3: flat felled seam :脇接ぎ、袖接ぎは、折り伏せ始末 3mm幅
4: cuffs :オリジナルのスクエアラウンドカットを中心に、ラウンド、バレル、テニスカフス、ダブルカフスなど好みと用途でご相談に乗ります (下記写真は、オリジナルのテニスカフス(カフリンク仕様)
5: no placket front :フラシ芯仕立ての「裏前立て」がハウススタイル。他にも、「表前立て」、「比翼仕立て」などデザインにより応相談
6: shell button : 「mother of pearl」と呼ばれる「白蝶貝」ボタン。文字通り、真珠を生み出す貝殻の為、一般的な貝ボタン:「高瀬貝」よりも、より「白く」光沢感が美しい。scyltでは、「約4㎜の極厚」ボタンを採用。ラグジュアリーを表現する上で、そのシャツの「格」をあらわすアイコンの一つと言える。また、シルク糸を使用したハンド仕立ての根巻きにより、着用時の「かけ心地」=指の入りやすさは既製品との違いを感じさせます
7: manica camicia : マニカ・カミーチャ「シャツの袖」を表すイタリア語。テーラードジャケット用語で、「雨降らし袖」など言われ、袖山に「いせ」(=小ギャザー)を入れて、動き易さを追求したテクニック。scyltでは、袖山周囲で約 3~5mm(少な目)ほど「いせ」て、腕周りの動き易さを確保。
8: split york :「スプリットヨーク」。一般的には、ストライプ柄のデザインパーツとして認識されがちですが、実際は、背中から首にかけての湾曲と立体感、腕の運動量を、バイアス地により身体に馴染ませるシルエット作りのパターンニングとして考えられる。
9: centre tuck&gather :背中心に、ヨークに挟み込んだタック&ギャザー。腕が前に回る運動量確保の目的であり、また、袖口にも同様に配して、s c y l t のデザインアイコンの一つ。
10: spread gather :ナポリ系のシャツでは、全体的にギャザーを寄せるテクニックが代表的。この写真のシャツは、9と10を合わせたタイプ
11: bar tack :通称「ぐりかん」「ムシ」と言われる剣ボロの開きを補強する糸ループカンヌキ止めの一種。(※bar tackは、カンヌキ止めを表す英語なので、厳密には正確な表現ではありません)ナポリ系のシャツで使われるテクニックの一種で、ハンド工程の代表格。シルク太糸を使い、光沢感と凹凸感の表情でワンポイントのエレガンスを演出。 (about 3D shirt 参照)
12: gadjet(ガゼット) :裾部、前身と後身の接ぎ合わせの補強パーツ。ブランド、メーカーによって様々なタイプが見られる。一般的なタイプは「三角形」。s c y l t では、ペンタゴンの裏打ちステッチタイプ、英国式を採用。