デニムシャツ ×刺し子 後編
2か月前に前編をブログアップしてから、やっと後編。
前々回のブログでは、ボディ×刺し子したものの、あくまで製品加工前の状態でした
これね
そう。これから先の完成形のイメージは本人だけが知る所。
どうなることやら。。
ということで まずは、加工前に、自分で最終イメージをつかむために、試作をやってみます。
プロに伝える為の「土台」や「ヒント」を探すためです
自分でやってみる事で、問題点や、逆に新しいアイデアのきっかけが見つかることがあるので、手を動かしてみる事は大切な事です
以前デニム×自前ブリーチシャツを作った時の1stサンプルを土台に
更に、試し加工を キッチンハイター:水=1:1で
①スプラッシュ 筆で (※写真の色がカメラの自動調整で、2枚青くなりすぎてしまってます)
② 霧吹きで グラデに挑戦
で、こうなる。(写真の色が戻りました)
ほほぅ。右身頃は良い感じ。完成形のイメージが明確になってきた
そして、これなら、プロに伝えられるなと。
ということで
事前準備を終えて、ここからはデニム加工場にお願いすると。
今回は折角なので、工場さんに遊びに行かせてもらい
現場の雰囲気を紹介しながら、製品がどうなったかを見て頂こうと思います。
では早速。
加工場はこちら、横浜都築区「Zenith」さん
場所的にはIKEA港北の近く。横浜線小机駅から、のどかな野原を横目に歩いて20分以上。
大きな道路にぶつかり、、突如、鉄工関係の町工場が固まっているエリアが出現。
今回お目当てのデニム加工場は、その一角に発見
工場内はこんな感じ
ドラム乾燥機 や 製品洗い機、天井には吊るし竿。そしてサンドバッグ(笑)
洗い機大2台、洗い機小2台、乾燥機大2台、乾燥機小1台だったかな。
数量に合せて、機械を使い分けているとの事。
電気代や水道代が半端ないと、そりゃそうだ・・
また、最も使用する「水」に関しては
家庭用水道では話にならないので、水道局に許可を取り、地面を掘って地下から水を汲み上げて使用しているとの事。
更に深く掘っていくとお湯になると。もはや「銭湯」・・・すご・・
そして、扉向こうの事務所で、色んな加工サンプルも見せてもらいました
色んなブリーチがありますね。ブリーチで柄を作れると・・ほほぅ。。
今は、世界的にずっとストリート系が流行っていますが、こういう所で色んなやり方を試行錯誤してるんだなぁ と、他人事のように感心
こちらの写真は、「ひげ」加工用の板。あまりデニムに縁がない小生。
初めて見た・・・ほほぅ
こちらは、アーミー系グラフィック顔料ペイントの版。すべて社長の工作とのこと。
今度やってみよかな・・と、次のアイデアへ
他にも色々ありました
薬師寺社長、お邪魔&ありがとうございました!
製品1枚から対応してくれるので、かなりありがたいです
手持ちのデニムをどうにかしてみたい方、社長に相談してみて下さい。以下 ホームページです
http://www.zenith8944.com/result/handmade_2.html
で、
デニム×刺し子がどうなったかと言うと
こうなりました
どうでしょ?
ブリーチのグラデーションです。いい感じに綺麗目に仕上がってないですか?
こちらは、エアスプレーで ブリーチ、乾燥、ブリーチ、乾燥と、数日掛けて、(小生の霧吹き1回とはやはり違うなぁ)
色落ち具合を確認&調整しながら仕上げて頂いていると。。。すご・・
手間かかってます
で、さらに
じつはこの2カ月の間に、このデニムシャツをもう1枚作ることになり、
より完成度を上げた 2nd製品もついでにお披露目。
刺し子ステッチを、衿や肩、カフス、ガゼットに追加
裾を切りっぱ、胸ブザムは形をマイナーチェンジ&十字星追加
より「こってり」!!
にんにく、油、やさい、ましまし。
そしてこのシャツは
LEON ECサイト 「買えるLEON」に掲載&販売することになりました
是非ご検討ください
な徒然でした